石手川の秋

4月から通い始めた水彩画教室。
普段は室内で静物や人物をやっているが、今日は初めて屋外に出た。
みごとな秋晴れの石手川。松山の中心部を流れている川だ。

紅葉がすばらしく、初心者のぼくは、ついつい色づいたケヤキの大木をテーマにしてしまう。画面一杯にケヤキを描いた。
先生から、ゴッホみたい、セザンヌみたいと、一応お褒めの言葉をいただいたのではあるが、うまい人の絵を見て愕然とした。
うまい人は、「それ自体鮮やかなもの」を主題にしたりはしない。秋のみごとな紅葉の林にいながら、変哲もない堤防や、洪水の見張り台や、遠くのビル、そんなものを描いている。紅葉の林は、茫漠とその一部にまぎれ込んでいるにすぎない。それでいて、まさしく秋だ。色鮮やかな秋だ。

秋だけを描いたぼくの絵など、「秋!」と叫んでいる理念にすぎない。眼前にある秋の本質をつかんでいない。

週に一度、水彩画教室に通うたびに、何かを学び、何かを得ている気にはなっているのに、現実にはそれ以上に、未熟さ、足りなさ方が重くのしかかってくる。
必死に泳いでいるのにいっこうに前に進まないもどかしさ。

まあでも、週に一度、2時間というこの時空は、ぼくを芯から裸にしてくれる。無になって対象に熱中させてくれる。

(2010/11/29)

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