したいことの方がすべきことより大事

昨日、"The Human Comedy" のことを書いた。
「日本的と言ってもよいしっとりとした情緒で人生を描いている」と書いた。
まだ読み切っているわけではないが、随所にそれは感じられる。
今日読んだ箇所から少し引用してみよう。

高校生のHomerが、夜はアルバイトで電報局の配達員をしている。妹が、夜食用にと母親が作った弁当を届けに来た。ところがHomerはすでにパイを2個買ってきていて、一人では全部食べきれない。Groganという年老いた局員に、弁当の一部を手伝ってもらった。そこでGroganが言う。
"Please thank your mother for me."
するとHomerは
"Oh, it's nothing."
Groganは
"No. It is something. Please thank her for me."

「母さんにお礼を言っといてくれ」
「えっ、たいしたことでもないのに」
「いや、たいしたことなんだ。だから母さんにお礼を言っといてくれ」
といったことになるのだろうが、"it's nothing"に、「何もありませんけど」と言って食事を勧める日本の習慣とどこか似たものを感じておもしろかった。

もう一つ。
勤勉なWillie Groganがなかなか休憩しようとしない。そこで局長のSpanglerが言う。
"Willie, go to Corbett's and have yourself a drink. Sure I know you shouldn't drink, but I also know you like to drink and what a man likes to do is sometimes more important than what he should do."

「コーベットの店で一杯飲んできたらどうだ。飲むべきじゃないと君が思っているのは知ってるよ、君が飲みたいこともね。したいことの方がすべきことより大事だってことも、人生にはあるんだよ。」
といった意味だろうが、この最後のフレーズ、
"what a man likes to do is sometimes more important than what he should do."
が、ぼくの心に強く響いた。
定年になって自由を得た今、これこそがぼくの生き方そのものだと、強く共鳴するものがあった。

(2012.2.24)

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