ネコ哀歌、第二弾

1月に子ネコを産んだ野良ネコの「クロ」、五匹産んだが、結局は一匹を残して残りは死なせてしまった。これが野良の世界の厳しさか。生き残った一匹は、「クー」と名づけて、今やわが家のアイドルだ。家ネコになっている。

このクー、オスネコだ。家ネコなら、メスとちがい、去勢手術の必要はないと思っていたが、何が起こるかわからないからと、先日動物病院に連れて行った。タマタマを切り取ってもらった。メスネコの避妊手術は一泊するが、オスネコはその日のうちに帰されてしまう。あっさりしたものだ。人間で言えば、クーは宦官になったのだ。ハーレムに入っても子孫を残すことはもはやできない。

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家ネコになったクー。どこにでも上がってわんぱくこの上ない。

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ゴミ箱の中も大好き。

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テレビを見るのが一番の楽しみ。特に動物が画面に映ると、真剣そのもの。

それはまあいい。問題は、外にいる野良のクロのことだ。このクロ、なかなかのモテネコなのだ。オスネコが三匹ばかりつきまとっている。クロをめぐって大喧嘩をし、そのうち一匹が首のあたりに10cmばかりの大けがを負った。クロはどのオスにでもお尻を突き出す。これが問題の元だ。

そしてどうなったかというと、クロは4月初旬に再び子ネコを産んだ。我が家の庭で産んだのだが、数日で、どこかに連れ去ってしまい、行き先は突き止めきれなかったが、どうやらどこかのドカンの中を飼育場にしたようだ。エサだけは我が家の庭に食べに来ていたからわかるのだが、乳が張っていかにも子育てママという感じだった。

ところが最近、ドカンに戻らなくなってしまった。産んだ子ネコが全部死んだのか、乳離れさせたのか、どちらかだ。そう思って見ていると、再びお腹がふくれてきた。産んでからまた妊娠したにしては早すぎる。不思議でたまらなかった。

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野良ネコのクロ。顔に似合わず、これがオスを呼ぶしたたか者なのだ。


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モテネコのクロ

そしてそしてだ。ついに妻が、一昨日の月曜日、エサで釣って、クロを猫用のケースに捕獲した。もう何ヶ月もこれがなかなかできなかったのだった。さっそく避妊手術に連れて行った。

月曜日は夕方遅くだったから、手術はもうダメ。そして火曜日は手術日ではないからダメ。というわけで、今日の手術なった。その前に、連れて行ったその日、ざっと全身の検診してくれ、腹がふくれているのはやはり妊娠しているからだとわかった。先生が言うには、ネコというのは、妊娠して胎内に子ネコがいる状態でも、別のオスが交尾して、さらに子ネコをはらませることができるのだという。

この二段構えの妊娠で、最初の子を何匹か産んだ後に、今、胎内で次の子が育っているというのだ。もはや最初の子に対する愛情は消えてしまい、次の子のことしか頭にないという。これもまた厳しい自然の掟なのか。

さて、今日の避妊手術によって、せっかく胎内で育ちつつある子ネコたちの命は、いわば堕胎という形で自然死を迎える。かわいそうだが、これもまた宿命と思ってあきらめてもらうしかない。動物の命への人間の不当な介入ではある。なんとも悲しく残酷だが、ぼくにはどうしようもない。もし生きて産まれたとしても、どこかにもらい手がないかぎり、とても生命は長らえられないだろう。人間主体の環境に産み落とされた犬猫のこれが宿命なのだ。

さてまあこれで、次から次とはらまされるモテネコのクロは、妊娠の恐れなく野良ネコとして安心して生きていけるようになる。エサだけはわが家でやるが、たいていの時間はテリトリーをほっつき歩いているクロだ。メスネコのホルモンを出さなくなれば、オスがつきまとうこともたぶんなくなるだろう。

それがクロにとって幸せなのか、不幸せなのか、ぼくには皆目見当がつかない。





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