隣国への思いやりのない天気予報

潰瘍性大腸炎はここ数年悪化のきざしを見せず、長年の闘病生活からやっと解放されたかと、ほっとしていると、今度は全身性アミロイドーシスという難病に取り憑かれた。4年前(2016年)だ。これで難病指定の病気を二つ抱えてしまったことになる。アミロイドーシスも完治の困難な病気である。

アミロイドーシスは血液のガンの一種で、潰瘍性大腸炎と違い、下手をすると命取りになる病気なのだ。2年前、造血幹細胞の自家移植という手術を行い、かなりよくはなった。しかし、残念ながら完全寛解とまでは行かず、部分寛解と呼ばれる状態にとどまった。以後、さいわい大きくは悪化せず、なんとか踏みとどまっている。今は薬で抑えている段階だ。

その薬(いろいろある抗がん剤の一つ)は、4週間が周期で、最初の3週間は隔日で3錠ずつ飲む。その間、週に一度、デカドロンと呼ばれるステロイドを大量に飲む。それが抗がん剤の効果を高めるらしい。こうして3週間の投薬が終わると、1週間は休薬状態になる。そしてまた次の4週間が始まる。こういうことを延々繰り返している。

昨日が4週間の初日であった。さまざま検査をしてもらい、状況は、良くもならず悪くもならず、横ばいということ。

そして昨日、1週間ぶりに抗がん剤を飲み、ステロイドも飲んだ。

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ステロイドを飲むと、半日ほどで副作用がてきめんに現れる。一つは便秘。さらに夜の不眠。そしてどことなく体がけだるく、昼間も元気が出ない。昼を食べたあと、いつのまにやら1,2時間うとうとしてしまうことが多い。これが2日ほど続く。最低最悪の2日間となる。

そんなわけで、昨夜眠れなかったため、今朝はしかたなく4時すぎに起きてしまった。熟睡による爽快な起床ではなく、不眠のままのしかたない起床。じつに不快な起床だった。

妻はスヤスヤ眠っているが、一人、2階に上がって仕事を始めた。そして8時ごろまで熱中し、ふと外を見ると、カーテンを閉めたままにしていたものだから、明るいのやら暗いのやらわからず、一瞬、夜になったかと錯覚した。時計を見て、あれっ、ひょっとしたらまだ朝なのか。不思議な感覚だった。

早起きは三文の得というが、こういう日は五文の得と言いたくなる。朝飯前に、けっこうたっぷりの仕事をしてしまったのだから。

朝を食べ、ゴミ出しに出ると、暑さは真夏そのもの。今日はまたも35度まで上がるとの予報。とても9月の気温ではない。熱中症寸前だ。

春から抗がん剤を2錠から3錠に増やしたため、副作用も強く出て、血球が減少している。白血球、赤血球、血小板、いずれも標準の範囲よりかなり低い。特に赤血球が低いため、いわゆる貧血になりやすい。だから、夕日が落ちかかってからいつものように自転車で走っていると、これまでは感じたこともなかった息苦しさを覚えることがある。涼しいころはそれほどでもなかったが、暑くなると、貧血に脱水も加わった息苦しさだ。はっきり言って、熱中症の前段階だ。昨日、血液内科の主治医にそのことを話すと、やはり抗がん剤を強くしたことによる副作用でしょうとのこと。

若いころからずいぶんスポーツで鍛え、真夏の日盛りも何のその、毎日のようにジョギングをしたり、テニスを楽しんだりしてきたものだから、まさか自分が熱中症になるとは思いもしていなかった。自転車で走っていると、72歳の老人であることなどすっかり忘れ、40歳代のころのままの自分でいる気分で、上り坂も平気でどんどん登ってしまう。だが、今後は歳を考え、気をつけるべしと、ようやく自分に言い聞かせたところである。

仕事中はずっと冷房をつけ、寒すぎないよう気をつけもしつつ、熱中症を避けている毎日である。

数日前、自転車で走っていると、ちょっと秋の気配を感じたことがあった。あれは夢かまぼろしだったらしい。

再び暑くなって、太平洋高気圧が湿気のある空気を運んできている。

大きな要因は、台風9号だ。今はまだ沖縄あたりだが、強い台風らしい。左回りの渦が、早くも九州の南や四国の南岸に届いている。そのせいだろう。連日の35度超えに加えて、松山でも、昨日は久し振りににわか雨が降った。さいわい四国に接近することはなく、2日ほどで九州西岸を北上し、どうやら朝鮮半島を縦断するらしい。

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先日の台風8号といい、朝鮮半島、特に北朝鮮を連続して襲う猛烈な自然災害には、政治体制の違いを乗り越え、人として当たり前の、心からの憂慮と心配の念を覚えざるをえない。

これまでは台風が九州西岸を通っても、そのまままっすぐ朝鮮半島に上陸して縦断することは少なかったと思う。対馬海峡あたりから日本海に出、北海道に再接近することの方が多かった。戦後初期の洞爺丸台風などがその典型だ。今年はそのコースが少なかった。もろに北朝鮮がねらわれている。

北朝鮮は次々に大災害に見舞われている。それに加えて、経済制裁で国民生活は窮乏している。稲は水に浸かり、川は氾濫し、山は崩れ、町は床上浸水し、国外からの輸入はない。これでは生活のしようがないではないか。平壌の特権階級でさえ、食うのに困り果てているというニュースがある。

にもかかわらず、日本の天気予報はなんと冷酷だろう。台風が九州北部をすぎてしまえば、あとはいっさい無関係と言わんばかりに、朝鮮半島の災害予報については何も語らず、思いも寄せない。こんな自国第一の天気予報でいいのだろうか。疑問に思えてならない。




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