老いて愛情増幅の夫婦

昨日は、月に一度の病院通いの日。全身性アミロイドーシスの診察と、それに伴って悪くなっている腎臓の診察。

まずは血液検査から。悪化が進んでいると覚悟して臨んだ。というのも、つい先日、若者向けで、かつて孫を連れてよく行っていたレストランに妻と二人で入ってみたのだ。前を通ったとき、ちょっと懐かしくなったから。

孫を連れて入っていたころには、アミロイドーシスなど、名前もまったく知らなかった。腎臓の数値も特段悪くはなかった。つまり元気そのものだった。予兆などあるはずもなかった。平気で何でも食べていた。

そこでメニュー表を開いてみると、脂っこいものや蛋白満載のものしかない。よくまあこんなものを食べていたものと、ぞっとする。そうは言っても、入って席に着いた以上、頼まないわけにもいかないので、ついつい蛋白満載の料理を頼んでしまった。蛋白は腎臓の大敵なのだ。

もう何も食べられないというまでに、腹が鼓のようになって出てきた。

その三日後が昨日の検査日だった。悪くなっていると覚悟しない方がおかしい。だが不思議にも、アミロイドーシス関連(おもにはIgM)の数値はかなり下がっていて、3年前に造血幹細胞の自家移植を行ったころに近づいている(つまり正常値に近づいている)。これは意外だった。もっとも、ここ数ヶ月、検査のたびに少しずつ数値が下がっていて、いい方向に向かってはいたのだが……。

IgMの数値ばかりでは「部分寛解」から「完全寛解」に移行したとは判断してもらえない。もう一つ大事な「κ/λ比」というのがある。これはIgMほどには顕著に良好に向かっておらず、現状維持。完全寛解に入れば、とりあえずのところ「治った」ということになるのだが、それはまだ先のようだ。でも希望が出てきたのは嬉しいことだ。

腎臓の数値(クレアチニン)は、悪化し始めるともう元には戻らないと主治医にいつも言われている(脅されている)。あるところまでいけば人工透析ですよとも。3ヶ月ほど前には、ついに透析についての講習まで受けさせられた。週3回通い、毎回4時間かかるということなど。これは大ごとだと、ぶるぶる震える思いがしたものだ。

しかも、このところ徐々に悪化のきざしを見せている。といってもノコギリ刃のように、ちょっと上がっては、ちょっと下がりと、ぎりぎりのところで、平均すると現状を維持してはいる。だが、先月「ちょっと」のレベルを超えて上がっていた。それが、昨日の検査でまた下がったのだ。覚悟を決めて臨んだはずなのに、下がったのだ。「上がり下がりはありながらも現状維持ですね」と判断された。

これも嬉しい結果だった。毎日1時間近い散歩を続けているのが、腎臓にはよさそうだ。それと、妻が食事に気を配り、腎臓に悪い蛋白や塩分、それにカリウムの少ない料理を心がけてくれている。これがよく効いているのがわかる。妻に感謝だ。カリウムは、野菜や果物を生のまま食べず、ゆでることで中から外に沁みだしてくれる。これを毎日続けてくれている。といっても、種々の野菜をゆでるのは、これとこれと妻に言われるままに、やるのは私の仕事なのだが……。

こういうことで、料理はいつも二人でやっている。金婚式が二年あまり先に近づいている今、一緒に料理するなんて50年近くなかったよな、これもいいもんだなと、老いて愛情増幅の夫婦を演じているこのごろである。

(2020.12.22)




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