あたたかな早春の散歩

昨日はすごくあたたかく、四月の陽気だったが、今日は少し寒くなるとの予報もあった。だけど案外そうでもなく、ぬくぬくとした陽気を楽しみながらの散歩となった。

まずは白梅。今が盛りだ。今年の梅は匂わないとつい先日まで思っていた。だけど今日はいい香り。甘酸っぱい梅の香りに酔ってしまった。
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小川の土手には菜の花だ。菜の花は田園のありとあらゆるところを埋め尽くしている。土くさい香りが何とも言えない。
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稲の刈り取り跡を耕して12月に撒いた麦が、いま15センチくらいに伸びてきた。いかにも緑と光に満ちた早春の光景だ。
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麦を植えていない稲の刈り取り跡。二番穂が実を落とし、ここは鳥たちの餌場である。散歩していると、ちょうどカラスが数羽舞い下りて食事中であった。近づいても気づかず、逃げようともしない。
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目をこらさないとわからないが、春霞の向こうにぼんやりと浮き上がって見えるのが石鎚山。西日本一の高さを誇る山だ。私の住む近辺からは天気さえよければいつもくっきりと、稜線や無数の尾根の襞まで顕わに見せて、石鎚山が美しく見渡せる。ここは石鎚山を見る絶好点なのだ。今日は残念ながら霞んでいた。山頂付近は雪をかぶってまだ真っ白のはずだが、それも春霞のせいでよくはわからない。あるいはここ数日の暖かさで溶けたのだろうか。
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昨日飲んだデカドロンというきつい薬のせいで、今日の散歩はいつもより疲れた。短いコースで済ませてしまう。それでも早春の田園を堪能できたのは、我が家が一見、にぎやかな広い町中にあるかに見えて、その町自体がぐるりと広大な田園に囲まれているからだ。田園の中の新開地、それがこの町なのだ。まさしく一歩出れば田園なのだ。

変貌を始めたのはここ30年ほど。家を建てた37年前には、まだ我が家付近は昔からの集落が散在するほかは、田園の一軒家に近かった。それがあれよあれよという間にたくさんの民家や、マンションや、広い道路に囲まれていき、近くには歩いて数分のところにコンビニも、スーパーも、ありとあらゆる診療科の病院もでき、さらに10分も歩けば巨大なショッピングモールさえ作られた。その上、理髪店や、美容院や、学習塾や、から揚げ店や、定食屋や、うどん屋や。そば屋や、飲み屋や、カラオケ店が軒を連ねる、今ではすっかり繁華な町中の、駅そばの家になってしまった。歩いて1分半で駅なのだ。便利なことこの上なしだ。

にもかかわらず、この便利で繁華な大きな町が、さらに広大な田園の中の一角にすぎないのだから、なんとも不思議きわまりない光景なのである。

(2021年2月23日)


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