道後・上一万 ぶらり散策(2)

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ぼくの家から道後方面に歩くと、100mも行かないうちに農事試験場に出た。田があり、畑があり、樹木園があり、花畑があり、小川があり、馬小屋があり、牛小屋があり、養鶏場があり、広々とした広場があり、テニスコートがあり、窓からビーカーやフラスコがブクブク泡を出している様子が見える化学実験棟があり、いつもパタパタと女事務員がタイプライターを打っている事務部門棟があり、木造の兵舎のような研究棟がいくつも並び、建物と建物の間の迷路のような小道があり、石材がゴロゴロころがっている一角があり、薄汚い屋外便所があり、西洋杉の並木があり、ちょっとした空き地空き地に桜やイチョウや楓やウルシやキンモクセイやプラタナスやアオギリが植えられていて季節をぼくらに教え、ぐるりと囲む生け垣には代々の子供たちが秘密の抜け道にしてきた年代物の破れ目がいくつもあり、とにかく農事試験場は、ぼくたち子供にとってかけがえのない遊び場所だった。
それが、今はもうない。跡地の東半分は県民文化会館(ひめぎんホール)になり、西半分は、駐車場や国際交流センター、グラウンド、民間のマンションなどになっている。
上の写真は、県民文化会館の2階から撮った坊っちゃん列車(の形をした市電)。最初は高くて乗る人も少なかったが、今は安くなり、満員のことも多い。
次は、農事試験場がちょうど1900年に創設されたことを示す石碑の表・裏と、そのそばに植わる大きなイチョウ。
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次は、かつて正門の門柱の横にあったコンクリート塀を移築したもの。「愛媛県農事試験場」という一種の表札が埋め込まれている。開き戸になった正門の扉すらが、ぼくらにとっては楽しい遊び道具だった。
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次は、かつての農事試験場前から上一万方面を撮ったもの。わが家は、黄色い市電の右側あたりにあったのだが、今は面影すらない。遠く、松山城が見える。
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(この記事、次へ続く)

(2010/12/4)

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